2012年12月7日金曜日

ラテン語、ドイツ語

めちゃくちゃ寒い日が続いています。
しかも雨が降っている。

各学校、期末試験が終わり、私の塾でも返却されたテストが専らの話題で、
無事に2学期が終わったことを振り返っています。

全体的に、なかなか良い結果が出ていると思います。
迎えに来られる親御さんの表情にも安堵感が見受けられるので。

こうして、いよいよクリスマス・シーズンに入っていくのです。

今日は一区切りついた感があるので、久しぶりにブログをいじるってみる、と。

私自身もひとつの区切りがあり、ほっとしているところがあります。
独習していたラテン語とドイツ語の文法が、11月末までに終わり、
新たな演習段階に入っているのです。

やはり語学の勉強は楽しい。
また、文法さえ一通りやり終えてしまえば、これからなんだって読んでいくことができる。
実際、いま原書の読解に取りかかっています。

それでもさらにもう2つの言語をマスターしなければならないので、
休む間がありません。

すなわちいまの私に課せられているのは4ヶ国語なのです。

最初は、さすがに無理なのではないかと、半信半疑のところもあったのですが、
2ヶ国語を押さえたいま、無理が無理ではなくなってきているではないか!
・・・4ヶ国語が現実味を帯びてきました。

おもしろいものです。

いま、これまでもそうでしたが、多くの生徒に英語を教えています。
習っている生徒にしてみれば、面倒な教科だと思っている嫌いがある。

たしかに面倒なものだ、語学は。

しかし、その面倒なやつの面倒を見てやれば、不思議と通じていくから驚きです。
そして気がつけば、愛しているのだ、その手のかかったやつを。

何歳になっても、いつから始めても、この感動に変わりはない。

2012年10月31日水曜日

語学漬けの一ヶ月

本当にこの1ヶ月は何も書けませんでしたね・・・

語学に本格的に取り組み始めて、今日は10月31日。
少し希望が見えてきたので、久しぶりにブログに手を入れようかと。

いま勉強しているのは3ヶ国語です。
これをいっぺんにやり始めて、今月の頭は「いや~、どうしたら・・・」という手探り状態でした。

やっと、毎日それぞれの言語に時間を割り振って勉強するのがあたりまえになり、なんとかなるのではないかとおもしろくなってきたところです。


塾のほうは、いつもどおりにやっています。

少し新しい生徒さんも入ってきてくれました。
苦手な科目を一から頑張ってみようという子もいて、教えがいがあります。

特に英語の初歩の手ほどきをしているとき、
「この子がいま頑張っているのは、自分がいま頑張っているのと同じだな」
と思わされるところが多く、微笑ましくも思えるし、応援したく指導に熱が入ります。


語学は誰しも初歩の初歩から始めるのです。

その始めの一歩を踏み出すのが、非常に勇気のいることなのですが、
やりはじめさえすれば、だれだってマスターすることができるのです。

私はそういった信念はもっていますので、この歳になっても、
「やってみるか」と思いましたし、これから「やってみよう」と思っている子たちを、
なんとか方向付けてあげたいという思いを持ち続けているのです。


そういった感じで。
FC2ブログのほうも何とかしないといけないんですが、
その何語がどのぐらい進んでいるかとか何とか、
もうちょっと落ち着いたら書きたいものだと思っています。

いや久しぶりに書いたな、これ。

2012年10月1日月曜日

語学を開始

慌しくて、ブログが書けない日が続いています。

ひとつには、プライベートで小学校や保育園の行事が、この時期一気に増えること。
もうひとつは、塾の指導で中間試験の期間に入っていること。

といった理由があげられるのですが、実はこれだけではないのです。

私自身が、一念発起して新しい勉強を始めているからなのです。
語学なのですが、一分、一秒も惜しまれるほどで、
この年にして、生徒に負けないぐらい、
「受験勉強」に没頭している、といった按配なのです。

その上、複数言語なので、マルチタスクになっている。


書きたいネタは山ほどあるし、FC2ブログも放置しているままなのですが、
いやあ・・・、いまはちょっと書く暇がないですね。

とりわけ、語学は最初の出だしが肝心で、
他には何もやってはならないぐらい集中しなければならない時期があるものです。

いま、ちょうどその段階なのです。

中1で、英語を習い始めてがんばっている生徒の気持ちがよくわかります。
また、大学受験で高度な文章の読み書きをしている生徒は憧れだ!

はやく、その境地にたどり着きたい。

ですが、焦らずじっくりと取り組んでいこうかと思います。



2012年9月26日水曜日

公立中学生、来たる

公立中学生の指導を始めました。
このブログで呼びかけてから、初めての生徒です。

昨日、第1回目の授業。
学校帰りの5時から、6時前まで1時間ぐらい。

いつもと違い、教会内の集会室のほうで、アットホームにやりました。
やたら娘が茶々をいれてくるので・・・


とりあえず体験授業といった感じで、
明日、2回目の授業をやってみてから、
週2回にするか、3回にするか、考えてみたいと思っています。

昨日は、県立高校受験の過去問、数学から2問ばかり。
私にとっては、たいへん新鮮な指導となりました。

学校で習っていることとは勝手が違うらしくて、
一種、独特の世界がありますね・・・

生徒本人にとっては、切迫した思いもあると思いますが、
せっかくの勉強ですから、楽しめるように教えてみたいと考えています。


一方、従来からの中高一貫の生徒たちは、
中間試験を直前に控え、緊張感が増してきているようです。

これもまた、ひとつの風物詩でしょうか。


私個人はいろいろなことに追われていて、いま忙しいのですが、
その手のことはFC2ブログで書くことにしています。

でもいまはそれを書く暇がない。
ネタはいっぱいあるのだが。


このBloggerブログは、小さな記事でも短時間であげられるので、
重宝しますね。

2012年9月25日火曜日

公立中学生の指導開始

みなさん、おはようございます。

昨日相談を受け、今日から公立中学校3年生の指導に入ります。
時間帯は、放課後の5時ぐらいから6時まえまで。

6時からしている中高一貫の私立中高生とはちがった指導になりますので、
わたしとしても初めてのチャレンジになります。

特に、高校受験を控えている、ということに緊張を覚えます。
これまでの大学受験指導には慣れているのですが、

昨日お話を伺っていると、やはり一種、独特の緊迫感がありますね。

そういったわけで、朝から少し意気込んでいるわけです。

いっしょにがんばりましょう!



2012年9月22日土曜日

復調の兆し

胃腸炎、やっと治まってきた手ごたえを感じています。

控えめにしていたご飯も、今日は普通に食べることができました。

こういうときに、やはり健康第一だなあ、と当たり前のことを、
当たり前ではないように考えさせられるのです。

実際、当たり前のことではないのです。
わたしも年をわきまえ、節制などして、体を大切にしないと。

さて、教えている生徒たちは、
運動会だの文化祭だの、秋のイベントが一段落し、
いよいよ二学期の中間試験を迎えようかといったところ。

夏休み明けの試験で、好成績を出した子が多かっただけに、
今回の試験も勢いを維持していきたいところです。

また、いまひとつ結果が出ず悔しい思いをした生徒も発奮しているので、
今度の試験こそは頑張ってほしいところで、

わたしも胃腸炎で青ざめているわけにはいかなかったので、
回復の兆しが見えてきて、少しほっとしています。

・・・なんか、こうやって見直してみると、
ふつうのブログも書けるのか・・・!

2012年9月21日金曜日

胃腸炎

みなさん、おはようございます。

昨日は結局、病院へいってきました。
娘がお世話になっている小児科医さんなんですが・・・

どうやら、風邪というよりは、胃腸炎だということで、お薬を処方してもらいました。
整腸剤はもちろんですが、吐き気止めも。

食前に呑んで、胃を落ち着かせてから食事をする、という一日でした。
一昨日は、まったく食事が受け付けなかったので、うどん以外は食べていませんでした。

昨日は、お昼にサンドイッチをいただくことができました。感謝です。

ちなみに英語で、sandwichは「サンドイッチ」と発音しますが、あれはアメリカ英語で、
イギリス英語では「サニッヂ!」と発音するのを知っていますか?

英国人から初めて聞いたときは、ビックリしましたよ。
まあ、大学受験のリスニングは、アメリカ英語なんだろうけど。

研究社「新英和中辞典」の発音


そういったわけで、今日も薬を呑みながらがんばります。

朝はトーストなんですが、お昼は何にしようかなあ?

2012年9月20日木曜日

風邪引きました

日ごと、暑さが和らぎ、涼しくなっている気がします。

朝晩は寒いぐらいだね、なんて生徒ともよく話していたのですが、迂闊にも風邪を引いてしまったようです。
わたしの場合、胃腸にきていますね・・・
昨日など、一日のほとんどを、トイレに沈んで過ごしていました。

熱は微熱で36度9分。

授業もできるかなあ・・・と久しぶりに危機感を覚えたほどでしたが、青ざめながらも指導しきることができました。
ただ、昨夜きていた生徒は、今日の先生、あんまり元気がないな、と気づいていたかも。

今朝はおなかの調子は少しよくなっていますが、まだ胃のほうが重いなあ、という感じで。
それでも朝食は少しばかりとっておきました。

問題は、病院へ行って薬を処方してもらうかどうかですが、ここ何年も内科に行ったことがないので、行く先がわからないのです。
副鼻腔炎はよく起こすので、耳鼻科なら通ってるんですが・・・

どうしようかと悩みつつ、金物ガラスごみを出しに行ってきました。

季節の変わり目、みなさんもお気をつけください。

2012年9月11日火曜日

結局・・・

なんとなく、ご近所の小中学生の事情がつかめてきたような気がします。

わたしも言い出したことは、きちんと責任をもたなければなりませんから、
こんなわたしでも勉強の面倒をみてほしいと思われた方は、
遠慮なくご相談ください。

週何回とか、何曜日だとか、このさいわたしから規定はしません。


何年もひとりで塾をやってきましたが、
わたしのような者が受け持つ役割は、こういったスタンスだと思うのです。

いつでもご相談、承ります、と。

これまでずっとそうでしたが、教え始めるのも習い始めるのも、縁の一言に尽きるのです。

2012年9月5日水曜日

それから

その後、私の携帯に誰からもかかってくることはないのです。

唯一の生徒である、私の愛娘が、新学期に入り、いちばん熱を上げているのが友だち!

帰ってくるなり、なんとかちゃんと公園で待ち合わせした。行ってもいいか?と聞いてくるではありませんか。

宿題終わったら、行っていいよ。帰ってきたら、ピアノちゃんとやれよ・・・


私は思うのです。

小学生にとっては、遊びがいちばん大事だと!!

何が塾だ・・・やっれられるか!!!


そういったわけで、宿題やる気塾の、やる気をすっかり失いました。

そりゃあね、学校から帰ってすぐ、宿題やるために塾行くなんて、考えないよね・・・

別方向で考えてみようかとおもいます。

2012年8月31日金曜日

宿題をきちんとやろう塾

小中学生部門の生徒を募集します!

要は、「宿題をきちんとやろう塾」。

いつのころからか、宿題をきちんとやるという、当たり前のことが当たり前ではなくなってきている。

どんなことでも、課題にきちんと取り組み、理解していかなければ、自分のものにできません。

習い事でも同じことです。

私の娘はピアノをやっているが、毎週与えられた「宿題」をきちんと練習し、自分のものとしていかなければ、何の進歩もないし、やっている意味すらなくなってきます。

小中学校は義務教育だからこそ、その宿題をこなしていくことは、いちばん重要なことなのです。

私は、とりわけ市立の小学校の時、宿題以外のことはやったことがないのです。
(矛盾する話ですが、塾に通ったことがありません)

逆にいえば、学校で出された宿題だけは必ずやっていました。

あとは、部活のサッカーに燃えていた。


指導要綱が改訂され、これまでの「ゆとり教育」は完全撤回。昔ながらの「詰め込み教育」に切り替わりました。

たぶん、まず苦労しているのは学校の先生です。

「大変だ」という話を結構聞いています。

私のような教育者の端くれが、補習的な指導をしてくれれば助かるという声もいただいています。

だからこそ、「宿題塾」


週二回は通っていただき、お子さんの宿題を手伝う。

例えば、「月、木コース」と「火、金コース」に分けてみるのは、どうでしょうか?

時間帯は4-6時。そのうち、1時間ぐらいで宿題を終わらせて帰る、というのが目安になるでしょう。

月謝は8000円。お手ごろです。

ご相談は携帯、080-3011-5975

わたし東谷まで直接、どうぞ。

2012年8月28日火曜日

こどものモーツアルト

9月に入ったら始めると予告した「小中学生部門」、まったくイメージが湧きません。
とにかく、4-6時の枠で始めることは決めています。

そして、ひとり入塾しているのが、私自身の娘であることは確かなのです。
困っているのは、その娘が夏休み中に転校手続きを済ませ、2学期から新しい小学校での生活を始めること。
これまでの小学校とも距離は近いし、同じ市内で教科書なんかも変わらないわけですから、そんなに戸惑う必要もないとは思うのですが、やはり大きな変化があるに違いありません。
実際に、少し通い始めてからでないと、私がこんなことを言い始めたからといって、この周辺の子たちが、また保護者の皆さんが、塾に何を期待しているのかいまひとつつかめないものなのかもしれません。

このルーテル教会の周辺は、ある意味塾の激戦区で、たとえば大手個別指導塾の明光義塾さんがあったり、KUMONさんがあったりします。
私のような、小さな塾には、何が求められているのでしょうか?
本町通りという、上記塾さんが立ち並ぶ通りを、車で、また自転車で通るたびに、どうしても覗き見てしまうのですが、子どもたちの靴が玄関先に見えたりなんぞして、なるほどはやっているな、と感心しています。

確実に違うのは、私の塾が教会にあること。
教室は新しくきれいになったばかりの集会室なのですが、ご近所のみなさんに挨拶していますと、きれいになりましたね!とお褒めくださるので、思わずうれしくはなります。
そこで娘がまっさきに取り組むのは、宿題だけでなく、ピアノの練習も含まれるので、ピアノが置いてある教会の集会室ならではなのですが、ふつうの塾にはあるまじき景色かもしれません。

私は、そこに新しい可能性を見ているのですが。

お値段は、とにかくお安くと思っているのですが、私は塾をやって長いですし、かえって設定の仕方が分からなくなっています。
この際、献金(クリスチャンでない方には馴染みがないかもしれませんが、投げ銭のようなもの)という形もありかな、と思っていますが、いやいや塾なんだから、そこははっきりさせようよ、という声が聞こえてきそうです。
この際、電話で直接、交渉してくださってもかまいません。

電話は、私の携帯で、080-3011-5975。

たぶん、週二回(一回の指導60分)で月謝8,000円ならば、相場といえるのではないでしょうか。
これは、1時間あたり1,000円の計算になります。

ルーテル松山教会では、第5日曜は「音楽礼拝」というたのしい礼拝を行っており、私の娘も出演するのですが、今度は9月30日に行われます。
ふだん教会に通われない方も、気軽に立ち寄っていただければよいのですが、娘はそのときの演奏曲を練習するでしょう。

1曲はバッハのト短調メヌエット、もう1曲はモーツアルトのDeutscher Tanzの予定です。


大御所バーンシュタインになっちゃった・・・。娘はこれをピアノで可愛らしくやることに。


2012年8月21日火曜日

9月からの授業でやりたいこと

月~金(祝日を除く)、ある意味「ダラダラとした塾」をやろうかと思います。
主題は、「放課後を楽しく過ごす」です。

たとえば、私の娘は、学校から帰ったら、まずはピアノの練習をしなければなりません。
ルーテル教会の集会室にはアップライトのピアノがあります。
この鍵盤に、娘は向かうことになるのです。

教会の会堂のほうにも、アップライトのピアノが一台、
他にもグランド・ピアノが一台と、オルガンが二台あるのですが、
私の塾で使用させていただくのは集会室なので、アップライトが一台です。

ピアノの練習が終わったら、その日の宿題に取り組むことになるでしょう。
漢字を中心とした文字のけいこや、国語の教科書の音読、
算数の計算問題などが中心となってくるのはいうまでもありません。

私は、ピアノの時にはその楽譜を眺めながら、
宿題の時にはその教科書を眺めながら、
あれやこれやと多少うるさい注文もつけて指導するはずです。

そんな空間が、平日4時ぐらいからやろうかと思っている小中学生部門の、
いわば実態とでもいったものになるわけです。


だから、私の塾に来た生徒は、リコーダーなんかを吹いて練習してもいいだろうし、
歌をうたって練習してもかまわないことになるのではないでしょうか。

そういった意味では、私が愛光だったからといって、
愛光のような進学校を目指している小学生が来るのは場違いになるので、
間違っても来ないようにしてもらいたいと思っています。

中学受験に関しては、松山にもいくらでも専門とする塾が山ほどあります。


ただ、私の場合、ここにしかない固有性があるとすれば、
それは教会でしかできないことに尽きると思います。

クリスマスが近づいてきたら、いっしょに賛美歌を覚えて歌いましょう。
これは、私がカトリックの愛光に入ってからやったことですが・・・。

すなわち目標は、中学受験にあるのではなく、クリスマスイヴのキャンドルサービス。

子どもたちがイヴの夜に、光を灯しながら歌い、練り歩く姿ほど素敵なものはないのです。
また、これはやってみると本当に楽しいひと時なのです。


それはさておき、普段の宿題などで「大変だな、こりゃ!」と思っているお子さん、
またそれを心配して見ておられる親御さんは少なくないと思いますが、
そんなみなさんの一助となれれば、と考えているわけです。

お値段をそろそろ発表しなければなりません・・・。


2012年8月16日木曜日

小中学生部門、9月開講

このブログを放置しすぎだろうと思われる節があるでしょうが、まことにその通りですみません。

急に移転となり、真夏の引越し作業が終わったかと思いきや、今度は草刈に追われたり、持ち込んだ荷物の整理整頓もはかどっていなかったりで、正直、ブログどころではないのです。

しかし、いつまでものんびりやってる場合でもないですし、塾としてやっていきたいこともありますし、いや、やらなければならないのです。


少しずつ落ち着いてきているので、ぼちぼち書いていこうかと思っています。


小中学生のための補習指導は、9月からやることに決めました。

生徒がどれほど集まるかは、いまのところ定かではありませんが、これはやります。

すでに一人だけ、この教室に通うことになっている子がいるのですが、何のことはない、私自身の娘です。


小学3年生なのですが、学校の宿題、授業についていけるように、親として責任も感じていますので、自分の子どもを教える以上、小学生を教えるという未知の世界に踏み込んでいくのは、確実となったわけです。

場所は木屋町のルーテル教会内の集会室。

改修したばかりで、とてもきれいな教室です。


月謝や詳細は、おって当ブログでお知らせしていきます。

手探りなので、お安いサービスになることは、間違いありません。

2012年8月1日水曜日

移転しました

7年半にわたって教えてきた当塾のテナントを去り、このたび新しい場所へ教室を移転しました。

場所は松山ルーテル教会です。(松山市木屋町4-3-2)

これまで指導してきた生徒さんも、すでに先週から教会内の一室に移ってもらい、引き続き指導を行っています。

自宅も同時に移りましたので、この1ヶ月、引越し作業に追われ、ブログどころではありませんでした。

たぶん、これから1ヶ月ぐらい引越し後の片付け作業に追われるとは思うのですが、少しずつブログ記事も上げながら、落ち着いていくといいなあ、と思っています。

もうひとつのブログも放置しているので、どうにかしないといけないと思いつつ、新天地で地固めをしていきたいと。

これまでの電話番号も解約したので、タウンページとか、よくわからないが各所で掲載されている塾サイトなどの番号に、いくらかけても、つながることはありません。

私の塾、あるいは私個人とアクセスを取りたい方は、

080-3011-5975

の携帯までお電話いただくか、直接、ルーテル教会に来ていただく以外に方法はありません。

また、このブログで書きかけていたことも、紆余曲折を経て、まったく違う形で展開していきたいと思っているので、それもまた、このブログなり、もうひとつのブログなり、あるいはホームページなり、私が直接手がけているサイトを見ていただくしか、情報入手の方法はなかろうかと。

取り急ぎ、ご報告までです。

2012年5月23日水曜日

さよなら、ファンタジスタ

別ブログで、「明日で5月が終わる。あさってからもう6月か」と書いてアップしてしまった。完全に1週間勘違いしていたことに、後で気づいた。焼きが回った。

ともかく、結論から言うと、高校生の英語教材として、ペーパーバックで教えるには、無理があると思った。

久しぶりに横文字だらけのページをめくりながら、それはそれでおもしろかった。ナルニアにせよ、ロード・オブ・ザ・リングにせよ。だが、高校生が取り組むにはあまりにも難しい。それに長い。

実際に個別指導で、英語の指導にあたっていて、成績上位層の子でも、英語を読むのは、あたえられたテキストで手一杯になっているし、仮にスラスラこなせているとしても、時間が余れば数学の問題のひとつも解かなければならないのが、彼らの日常生活の現実である。

私にしても、初めて一冊のペーパーバックを読みきったのは(カフカだった)、大学生になってからのことである。それはそれで感動的な瞬間だった。

吉田健一(吉田茂の息子。英文科筋ではよく知られている翻訳家、作家、英文学者)が何かの本のどこかのページで言っていたと思うが、「英語ができるようになるためには、ペーパーバックを20冊ほど読めばよい」のは確かなことなのである。私は、それについては確信している。

だが、実際にそういった大胆な取り組みをするには、大学入試制度をはじめ、時代の変革を待たなければならないのではないか。たとえば、その私が尊敬している吉田健一は、日本の大学には行っていないし(ケンブリッジ大学へ行った)。これじゃあ、本当に本物のファンタジスタになってしまうよ。

だとしたら、何のために私はペーパーバックをめくり続けていたのだろう。「おもしろいなあ・・・」とかつぶやきながら。この、1,2ヵ月!とんだファンタジスタは、ほかならぬこの私じゃないか。

じゃあ、まったくの無駄に終わったのか?

いや・・・そんなことはあるまい。どんな失敗も、次へのステップへしていけば、それでいいはずだ。それに、そう思いたい!

とにかく、中高生にはこれまでどおり、個別指導で教えていきたいと思う。疲れたこころを癒してくれるのは、カール・リヒターの平均律




2012年5月16日水曜日

ロード・オブ・ザ・リング

J.R.R.トールキンの「ロード・オブ・ザ・リング」、パート1のBOOKⅠを読み切りました。ややっこしい説明で申し訳ないんですが・・・。訳本では『新版 指輪物語』の1と2にあたります。


J.R.R.Tolkien著 THE LORD OF THE RINGS、 PART ONE The Fellowship of the Ring (BALLANTINE BOOKS)= 画像左とその翻訳『新版 指輪物語1 旅の仲間(上1)』瀬田貞二・田中明子訳(評論社文庫)=右。ジュンク堂松山店にて購入。どちらも700円台だった。

映画も観てないし、よく知らなかったんだけどゲームにもなっているようで・・・。アマゾンの書評なんかを覗いてみるとコアなファンが多いこともわかります。(これは、原作ファンもいれば、翻訳ファンもいるのが素敵ですね)

で、PART ONE を読んでみたのですが、率直に言ってたいへんおもしろく、こりゃファンが多いわけだわ、と思いました。たしかにファンタジーなのだろうけれども、めちゃくちゃ奥が深いですよ!

英語の水準は、フツーに高いな・・・。たとえば私も知らない単語は山ほど出てきます。しかし、そんなことは気にせず読み進める!もちろん落ち着いてから辞書引きますけど、ペーパーバックを読むときに限っていえば、話の流れに身を任せてみるのが、読み切る秘訣になることもあるのです。あと、素晴らしい翻訳があるので、なるほど、ここはこう読むのか、と感心しながら、ともかく前へ読み進めていけばいいんだと、ペーパーバック初心者の方にはお勧めしたいと思うのです。

登場人物のキャラは、ファンタジーだけに、ありえないほど際立っているというか、普段、絶対にお目にかかれないような方ばかりが出てきますが、それでも感情移入してしまうんだから、マスターピースなんだろうよ!かくして、私もすっかりファンのひとりになりました。そして、すでにして、このファンタジーの虜になっているようです。

トールキンの描写から浮かび上がる旧約的な陰影、格調高く謳われる詩の響き、これはいったい、何なのだ・・・。どうしても、これほど危険な旅に出なけりゃならんというのか!?もう10年若ければよ!!

そういったことを考えながら、はたして、これを一緒に読んでくれる仲間はいるのかと・・・、私は頭を抱えてしまいます。『旅の仲間』だけにね。だが、もしいるとするならば、そんなあなたこそ、まさしくファンタジスタなんだよ!!

2012年5月4日金曜日

絵本の世界からガラガラドン

子育てを始めてから気づいたことなんですが、子どもって絵本が大好きなんですよね。保育園の先生たちは、実に絵本を読み聞かせるのが上手く、子どもたちは夢中になって聞き入っている。

あれはすごいな、と思わされるのです。園児なんて、ギャングじゃないですか。言い方悪いけど。でも、先生が絵本を手に取り、読み始めたとたん、さっきまで騒いでいた子たちも静かに座って、「おはなし」の成り行きをじっと見守っている。不思議なものです。

また、何かの本を格別気に入って、何度読んでもらっても飽きることがないのもすごいことだ!むしろ何度も読んでくれとねだってくる。私の娘は『三びきのやぎのがらがらどん』だったけ?あれが大好きで、園の発表会でも演じたし、何ヶ月もたったいまでも、家でときどき演じています。

本の世界が原作となって、演劇になったり、ドラマ化されたり映画化されたり、という原型がそこにあるような気がするのです。まあ、行き過ぎると人生で実演してしまったりということも無きにしも非ず。


ところで、近くに図書館があるのですが、ときどきボランティアの方が「おはなし会」を土曜とか、日曜とかに催してくれるのです。長女が園児だったときには、逃さずいっしょに通っていました。次女もぼちぼち連れていくと喜ぶのかな?

あれは本当に好きでしたね。もちろん、子どものほうが。でも親としても結構楽しかったですよ。土日は保育園も休みで、家で煮詰まることも多いですから、たしかに親が読んでやればいちばんいいこともわかってはいるのですが、そうもいかないときもありますよね。だから、ありがたく頼っていました。

で、小学校にあがると、国語の教科書が配られ、音読することに励み始めるわけなんですが、こういった、本が読み継がれていく教育は、ほんとうに大事だし、素敵なことだと思うんですよ。


ところが、気がついたときには、中学受験の詰め込み教育で塾通い。息抜きか知らないけど、みんなで集ってゲームをやってるようにもみえるんだけど、気のせいでしょうか?各方面からどう言われようが、私はまったく感心しないし、嫌いなんだよ、そういうの。

あの素敵な絵本の世界はどこへいってしまったのだろうか。

これまで中高生を教えてきた私が、いまさら小学生に教えたいことがあるとすれば、そんなガラガラドンなんだよ!!

三びきのやぎのがらがらどん三びきのやぎのがらがらどん
作:(北欧民話) / 絵:マーシャ・ブラウン / 訳:瀬田 貞二出版社:福音館書店絵本ナビ

ちょっと驚いたんだけど、『三びきのやぎのがらがらどん』(福音館書店)も、瀬田貞二(『ナルニア国ものがたり』と『ロード・オブ・ザ・リング』で知られる翻訳家。東京帝国大学国文科卒)の訳である。いま、この記事書いてて気がついた。すごい人だ・・・

2012年4月24日火曜日

リリーフとレリーフ(2)

以前、チェンバリストの武久源造さんの話を伺う機会があって、なるほどそうだ、と思ったことがあるのだが、
「日本語では録音機を「レコーダー」、縦笛を「リコーダー」て言うけれども、もともと同じ英語の recorder からきているんだよね」
とおっしゃっていた。今月、小学校で学年があがった娘が、音楽でリコーダーの授業が始まるとのことで、学校指定の楽器を購入したのだが、ふとそんな話を思い出した。

英語には曖昧母音なる発音があり、これは、アと聞こえてもイと聞こえてもウと聞こえてもエと聞こえてもオと聞こえてもよいと中学のときに恩師から習った。まさしくその通りで、どう発音してるのか聞き取りづらい弱い母音なので、曖昧母音という絶妙な名がつけられている。

そういった意味で、recorder は「レコーダー」と聞こえても「リコーダー」と聞こえてもおかしくないのだ。

同じことが、relief にもいえている。「リリーフ」と聞き取った野球関係者がいたのだろうし、「レリーフ」と聞き取った美術関係者がいたのだろう。

レリーフとは、浮き彫り細工のことを言う。Wikipedia - レリーフに詳しいので少し引用すると、
古くは、古代ギリシャの神殿、ヒンドゥー教の遺跡など石で作られた物に見ることが出来る。 製法はノミなどで石を削ることにより像を浮き上がらせる。 陶磁器においては、模様を彫り出す浮彫りと、逆に模様を貼り付ける貼花の二方法がある。後者の代表がウェッジウッドジャスパーウェアである。
要するに、立体的に描き、際立たせる芸術手法がレリーフなのである。そうなってくると、be thrown into relief は、何に「投げ込まれて」いるのか、もう明らかだろう。「リリーフ」に投げ込まれても「救い」はなかったが、「レリーフ」に投げ込まれるのなら「浮き立ってくる」何かがみえてくる。

実際、大学に入り『ジーニアス英和辞典』を卒業した後使う、研究社の『リーダーズ英和辞典』 を引くと、二つめの relief の意味として、
1 浮彫り細工
2 際立つこと、(他との対照による)強調
などが紹介されており、加えてその慣用表現、
throw into relief 目立たせる 
とはっきりと答えが提示されている。大学生だったら、ここに行き当たり、見つけた!これだ!!と小躍りするところである。かくして、Middlemarch の書き出しが、いかに名文であるかということが、味わい深くなってくるのである。
Miss Brooke had that kind of beauty which seems to be thrown into relief by poor dress.
ブルック嬢には、みすぼらしい身なりによって、かえって浮き立つようにも思える類の美しさがあった。 
あたかも、平板な石の上に浮き彫りされた女神のように、その美しさはひと際目立ってみえたわけである。素晴らしい!!

 画像は上記 Wikipedia - レリーフより。三美神像

2012年4月23日月曜日

リリーフとレリーフ(1)

George Eliot の Middlemarch 、書き出しの一文が難しい。
Miss Brooke had that kind of beauty which seems to be thrown into relief by poor dress. 
まず、Miss Brooke had that kind of beauty 「ブルック嬢はあの種の美しさを持っていた」と始まる、のっけの「あの」って何か? 出だしの一文で、前は空白なのに・・・という問題。

これがわかる人は、なかなかの上級者。「ここは先行詞です、あとで関係代名詞 which が出てきて「あの」って何か、きちんと説明されますよ」ていう合図みたいなもんなんだよね。実際、直後に which seems to be thrown into relief by poor dress と関係詞節が注文どおり現れてくる。

ジーニアス英和辞典では、この that の詳しい用法が紹介されていて、「後方照応的」とちょっと難しく書かれているが、この辞書一流の文法説明はまさしく見もので、

[ that A which ... ] (・・・する(ところの))あのA、(・・・する)そんなA 《◆この場合の that は指示性が弱いので通例日本語に訳出されないことが多い》
とあって、めちゃくちゃわかりやすい。さすがで、こういうところがこの辞書のすばらしさだと思う。 ついでに言えば、紙の辞書だと目に付きやすいが、電子辞書ばかり使っている人は、この説明をなかなか見つけられないと思う。だから私は、一流になりたければ紙の辞書を使うことをお勧めする。

さて、いちばん問題なのは、この関係詞節の中なのだ。seem to V は「Vするように思える」で、to不定詞の中身が受け身になっているのは、わかるのだが、この受け身、be thrown into relief て何?だろう。

be thrown 「投げられる」と直訳で考えてみる。into てあるから、「~に投げ込まれる」と考えたとき、その投げ込まれる先が relief なのである。ふつうリリーフ・ピッチャーのリリーフだ、と覚える人が多いだろう。「安堵」とか「救済」とかいう訳語が浮かんでくると思う。

しかし、受け身の行為者 by poor dress は「貧しい格好によって」あるいは「みすぼらしい身なりによって」であるから、そんなものによって「安堵」や「救済」の中に「投げ込まれる」といくら考えても、どうにもしっくりこないのである。そこで、強引な解釈が加わり始め、訳がどんどん変貌していくことになる。

「貧しい格好によって、かえってほっとさせられるように思える類の美しさ」
「みすぼらしい身なりによって、救いがもたらされるようにも思える種類の美しさ」

かくして誤訳がひとつ、またひとつと生まれる。皮肉にも「救い」がない。
じゃあ、答えは何なのかといえば、リリーフではなく、レリーフの中にあるのだ。

2012年4月22日日曜日

読書!

私は小学校の時、塾に行ったことがないのです。
学校の勉強は、ちゃんとがんばっていました。

いちばん印象に残っているのが、小学校4年生のとき。
なにしろ担任の先生が出す宿題が、「読書ノート」のみ、というもので、しかも毎日だったのです。

図書館に行っては本を借りて、何ページか読み、読書感想文を1ページ書くということを毎日続けました。ついでに小4からサッカー部に入って、毎日走りまくっていたので、疲れ果てた夜は、机の上に開いた本に、頭を埋めて居眠りばかりしていたかと思い出されます。

しかし、このときの「本を読む」という教育を授かったことが、後の進路に大きな影響を与えたことは確かです。進学校の愛光に入学してからも、毎日のように文庫本を読み漁っていました。サッカー部もやってたわけですが・・・

愛光に入っておもしろかったのは、寮生活でしたから、いろんなやつの読書趣味が透けてみえたことですが、一緒に東大に進学したやつらは、たいてい何かしらのこだわり(例えばヘッセを全部読んでいるだとか、ドストエフスキーを読破してるだとか)を持っていました。私は、高1のときに読破したトルストイの『戦争と平和』がいちばん思い出深いのですが、それは友人から勧められたドストエフスキーの『罪と罰』を読んだ後、いまひとつ自分には入らず、同じロシア文学だったらこっちのほうが性に合うかなあ、とか思って手にしたのがきっかけで、実際はこのとき既にシェイクスピアやサマセット・モームなど英文学を比較的よく読んでました。


そんなわけで、個別指導をし始めてからも、「何か本読んでる?」と生徒に聞くことがあるのですが、やはり宿題に追われてか、巷に言われる活字離れのせいか、あまり読んでないのが実情のようで、少し寂しく感じているわけです。

だけど、よくよく聞いてみると、マンガはよく読んでいるみたいだ・・・

それだったら、マンガもいいけど、おもしろい本だっていくらでもあるのだから、読むように促してあげるのが、若者の教育を受け持つ大人の役割といったものではないでしょうか。私がペーパーバックで英語を、とこだわる理由は、「読書」にあります。

私の考えでは、数学の問題を解くのだって、ミステリー小説を読み解く推理みたいなもので、ひとつの読解力にかわりないのです。


小学校では、いまでも読書をしよう!という教育がなされているようで、娘が「音読カード」なるものをもって、読んだ作品を書き込んでいく姿を見、ひとりの親として「いい学びをしているなあ」と思いほっとしています。

やっぱ、本を読まないとね!


2012年4月21日土曜日

ペーパーバック

土曜の授業開講に向けて、新たにペーパーバックを読み進めています。

J.R.R.Tolkien の The Lord of the Rings

翻訳は評論社文庫『新版 指輪物語』J.R.R.トールキン 瀬田貞二・田中明子訳

映画化された『ロード・オブ・ザ・リング』の原作


これ、おもしろい!

ナルニアを書いたルイスは、このトールキンの作品の朗読をきいたあとでインスピレーションを受けて書いたらしいのですが、なるほど、トールキンの方がおもしろいかもしれない。

なんかね、この歳になってもワクワクする、ちゅうか、ゾクゾクくるもんがある、ちゅうか、いいんですわ。


ほんとはね、George Eliot の Middlemarch が手持ちのペーパーバックの中ではいちばん惹かれるんだよ。

つてもね、これ、いま東大の先生だったら、研究ついでに学生と一緒に読むだろ。

塾の先生やけん、違うやろ


たぶん、この「ロード・オブ・ザ・リング」のペーパーバック読破会。私による文法解説付き。読解力は身につくし、もちろん受験英語にも大いに役立つ!つったノリの授業にする。

学年は小中高だろうがなんだろうが、かまわんわ。

月謝は6,000円で考えている。どや!

オレはね、授業やるんやったら、こだわり持ってやるよ。それは絶対曲げん

2012年4月17日火曜日

ふたたび英文法のはなし

前回に引き続き、ペーパーバックを読み進めていってみます。
4人の兄弟姉妹が疎開で送られた、老教授宅にての描写。


He himself was a very old man with shaggy white hair which grew over most of his face as well as on his head, and they liked him almost at once;


黄色でマークしたところ、形容詞句の most of と副詞の almost は、高校生がよく間違えるところです。意味は「ほとんど」だからといって、修飾できるものが違うだけど、何気なく意味だけ知ってるから読めるけど、英作文になると混乱して使っていることが多いのです。

また、赤でマークした A as well as B 「Bと同様にAも」だとか、at once 「すぐに」といった必修熟語が出ているのも目に付きます。

文法的には、関係代名詞の which の先行詞が何で、関係詞節がどこまでなのか、といったあたりに留意しなければなりません。


セミコロンに続いて、直後の文。


but on the first evening when he came out to meet them at the front door he was so odd-looking that Lucy (who was the youngest)  was a little afraid of him, and Edmund (who was the next youngest) wanted to laugh and had to keep on pretending he was blowing his nose to hide it.


この一文をみて、すらすら読める高校生はどれぐらいいるんだろう?

すらすら読めるんだったら、大学受験に向けて、センター試験なんかはまず大丈夫な生徒だろうと、僕だったら感じるのです。

しかし、これまで指導してきた経験上、これぐらいになるともう完全に行き詰ってしまう生徒は多いし、なんとなくの想像力で読もうする子は出てきます。

実際、同業の指導者だったら、この一文の中に、3,4ヵ所は「しっかり説明しとかないと」と思う用法が含まれているのにすぐ気付きますから、授業のテキストで使うとしたら、時間をかけて説明したくなる文章だと思うはずです。

on the first evening 前置詞の使い方。in the evening との違い

so ~ that ・・・ 構文。「非常に~なので・・・」

the next youngest 最上級の応用。「二番目の~」。the second largest とかでよく習う

keep oning 動名詞の語法で頻出



C. S. Lewis のナルニア国ものがたりは、原文になった途端、小学生向けの愛すべき童話から、高校生向けの本格的英文に化ける怖さがあるのです。

2012年4月16日月曜日

基本文法の大切さ

たとえば、『ライオンと魔女』の書き出しから。


Once there were four children whose names were Peter, Susan, Edmund and Lucy.


関係代名詞の所有格が出てくる。けっこうみんなが苦手とする用法です。続いて、


This story is about something that happened to them when they were sent away from London during the war because of the air-raids.


2文目の関係代名詞 that は、先行詞が something なので、which よりも好まれる、といわれる用法なんだな、これが。

副詞節の動詞 were sent は受動態(受け身)になっている。こりゃいいか。

because of は前置詞句なので、後ろには名詞がきますが、高3生でも英作文なんかで、接続詞のbecause との使い分けができていないのを、よく見かけます。
最後の air-raids なんかは、必修単語ではないだろうが、文脈から意味が想像できる。はずだ!


みたいな感じで、文法の基本がわかっていないとすらすら読めるもんでもないな、と。
次のページに進めていってみると、そういったことを、さらに実感させられます。

またそれは次回に。

やはり文法は大事にしないといけないのですが、翻訳から入っていって、好きな物語を英語で読むのはワクワクしますから、その折に文法を学んでしまう、という裏技はあります

2012年4月12日木曜日

ナルニア国

なかなかこのブログの構築が進まない・・・

また、始めようと思っている授業の準備も思うようにいかない。

例えば、教材に使えないかと思って、C.S.Lewis の The Lion, the Witch and the Wardrobe をペーパーバックで読んでみた。邦訳は岩波少年文庫の『ライオンと魔女』、瀬田貞二訳。

いわずと知れたナルニア国ものがたりの一冊で、岩波少年文庫には小学4・5年以上、と対象年齢が書いてある。私にとっては、初めてのナルニア体験だったが、率直におもしろいし、大人になったせいか却ってグッとくるところもあった。岩波少年文庫なんかは、それこそ対象年齢の子たちにはお勧めだし、自分の子どもにもそのぐらいの年になったら勧めようと思う。

かといって、この童話を英語で読んでみようとすると、たいていの学生は挫折するであろう。大雑把に言って、高校英語レベルの文法が、ほぼ完璧でないと、読み進めるのは難しいと思う。

センター試験が楽に8,9割とれますよ、ぐらいでないと、正確には読めないだろう。童話だからといってナメテかかれない。英語でいろいろ読んでみたいと夢に描いている中高生で、岩波少年文庫体験のある子なら、早いうちに(つまり、中3、高1ぐらいまでに)チャレンジしてみることをお勧めしたい。

授業を読書会みたいにして、ペーパーバックの読み合わせをやっていくのは、ありといえばありだとも思ったのだが・・・。文法の難しいところは私が説明していけばよいから、ペーパーバック読破の初心者にとって、そのチャレンジの手助けには十分なれるだろう。

他の本も読んで、もうちょっと考えてみたい。

2012年4月2日月曜日

授業でやりたいこと

実際に授業形式で英語を教えるならば、おもしろい英文を読んでいくのが、いちばんよいと考えているのです。

そうなると、どのぐらいのレベルにするかで、ずいぶんと変わってきます。

たとえば、私が東大で習った授業の中で印象に残っているものに、柴田元幸先生の和訳授業がありました。毎回、プリントが配られて様々な英文を読んでいきましたが、たいへんおもしろかったので、一回も休むことがありませんでした。

しかし、あれは受けてる学生がみな東大生だったわけですから、中高生に求めるにはレベルが高すぎるものだったと思うのです。

ただ、あの東大の授業のおもしろさはやはりあったので、テキストさえ工夫すれば、中高生にも伝えることができるはずだと考えています。

もちろん、大学入試の過去問を解いていくことは、高校生には最も大切なことですが、それは個別指導でやっていますし、今後もしっかりやっていくつもりです。

ですから、私がおもしろいと思った英文を読み、わかりやすく文法解説をして、そのおもしろさを伝え、中高生たちと共有していく、そういった授業をやってみたいわけです。

結局、入門レベルと上級レベルに分けたほうがよいのかもしれません。


2012年3月28日水曜日

そういうことか・・・

2回目の投稿になりますが、少しわかってきたような。

いいですね!Blogger

四苦八苦していますが、使い方に慣れたら、すごくよさそうな気が・・・

ちょっと時間がかかりそうですが、頑張ってみます!!

2012年3月26日月曜日

Bloggerにチャレンジ

既存のホームページやブログを更新しながら、Bloggerにもチャレンジしてみようかと思います。

正直、私にはちょっと難しいのではないかと気後れするところもあるのですが、ためしにやってみないことには何事も始まらないので、一歩踏み出してみようかと思うのです。

実験的に書いていきながら、ちょっとずつ構築していってみたいと考えていますので、当面散らかった状態が続くはずです。

なんかの拍子でみてしまった方は、ひどいもんだな、と思われるでしょうが、そっとしておくか、みなかったことにしておいていただければ、有り難いかぎりです。

よろしくお願い申し上げます。